o.bo.n second

ニューヨークで絵描きアーティストとして

ご活躍されてる、友人(同級生)と

再会をしてきました

2人でご飯食べる予定だったのだが

『 絶対私もいく!私まぁまぁ仲良しだったんだから!!』と

M子がおまけでついてきた

 

 

初めて彼の絵を見たのが

高校1年生の夏休みの芸術課題提出の絵でした

 

その時に

 

『 あっ、この人は絵のプロになるわ』

 

当時、いや、今でさえも絵の事など何もわかってもいないが

彼の絵を見て直ぐに想像できた

 

それくらい圧倒的なスケールで

表現された、衝撃をうけた

絵画でした

 

よくあるパターンで

美術芸術が得意な人は

スポーツが苦手

 

これに当てはまる典型的な人

 

だったのですが

 

高校2年生の時、彼と同じクラスになり

体育の授業で2クラス合同のダブルス卓球大会

がありました

 

僕は恥ずかしながら当時学校には真面目に通学しておらず

遊んでばかりで、他ではダブルスのメンバーがほとんど決定していて

体育の得意コンビや仲良しコンビで埋まっており

やはり空いているのはスポーツが苦手な人

でした。

 

そこで、僕は彼とダブルスを組んだのですが

まーーー下手で、どうしようもなく

これじゃ俺体育の点数貰えねぇ。。。

でも、真面目に出席するのも嫌だな。。。

 

ということで

彼を口説き落とし

単車の後ろに乗せて、ほぼ毎晩

近所の卓球クラブに連れていき

影練していました。

1ヶ月ほぼ毎日毎日、1日3時間以上は練習したかな?

その成果か、見事に優勝する事ができた

そんな出来事が当時ありました

 

 

僕が人生で初めて、身銭をきって購入した絵は

彼の絵でした

1000円で売ってくれって

覚えてないかなー?と思いましたが

 

『 僕の絵を初めて購入してくれたのは、君。それも1000円、それがきっかけで本気で画家として目指すようになったんだ、親にも自慢したよ!(笑)』

 

覚えてくれていました

 

正直その絵はもう、残ってないけど

海と月の絵で

画鋲で天井に貼り

寝る絵には必ずその絵があった

 

 

そんな昔話で焼肉を嗜んで

お会計を済まそうとすると

 

黙ってたM子が突然彼に向かって

 

『 ねぇ!今さ似顔絵かける?描いて描いて!』

 

俺は正直何言ってんだこいつって

 

しかし彼はおもむろにカバンからスケッチブックと2本のペンを持ち出し

 

『 僕を誰だと?10分で仕上げるからじっとしてて』

 

まさかのノリノリで2人の似顔絵を書いてくれた

 

描く姿は画家そのもので、鋭い目付き、滑らかなペン捌き、その姿に惚れ惚れしてしまった

 

もちろんその絵は何も言うまでもなく

 

作品代金として

もう彼は一流のアーティストであり

1枚、数十万円の価値を生み出しているので

なんぼで買わせてもらったらええかな?

と、問うと

 

『 今日は久々に再会出来たし、僕からプレゼントとしての気持ちだから要らないよ!って言いたいところだけど、1000円貰おっかな!』

 

なんとオシャレなやり取りだろうか

思わず僕は笑顔になって、相手も笑顔で

2人で目線を合わせて笑ってました

 

年末には、奥様と子供たちを連れて日本に来るのでその時にまた会おうと思う

本当に最高な再会でした

 

でもね

ご飯代金は僕とM子で割り勘したのだが

絵代1000円を払ったのは僕

しかし絵を持ち帰ったのは彼女

それさえ無ければ100点でした。